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音楽・野鳥・生活

フジ子・ヘミング 魂のピアニスト 【本】

2014.11.11
聴く人を旅に連れて行ってくれるピアノの音色

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この本、すごくよかったです。

きっかけは・・・
ある友人が「フジコ・ヘミング」は全然違うんだよ~なんだかわかんないんだけど凄いんだよね・・・
と言っていた。そんなにクラシックは詳しくない友人なんですが最近ピアノを始めたので聴くようになったとの事。

私: へ~、どんな人なの?
友人:これ、youtube見てよ。(ドビュッシーの月の光)
私: うん、確かに違うね。音のタメ方とか。どんな人なんだろう?・・・

とても興味を持ち、図書館に行ってこの本を借りて読みました。
なるほど・・・。文章にするのも言葉を選ぶほど、深い人生を経験している人でした。

ロシア系スウェーデン人の画家・建築家の父、日本人ピアニストの母を持ち、5歳からピアノを始め1日に2時間×3セットのスパルタ教育を受けながら音楽学校に通います。小学5年生でクロイツァーに師事。その後、青山学院高等部、東京音楽学校(東京芸大)のピアノ科を経て、ドイツへ留学。・・・・・・・・・・な~んて、さらっと書いちゃいけないんですよコレが。

な~んだ、裕福な人がお金にまかせアカデミックな音楽教育を・・・・なんてのじゃなかったです。
時代は世界戦争突入。日本人と外国人の混血であるフジ子は役人、軍人からいやがらせを受け、日本人と認められず父の故郷であるスウェーデンでも国籍がとれません。しかし、苦労して赤十字の難民としてなんとかベルリン国立音楽学校をめざします。ベルリンでも非常に孤独でまずしい生活を送ります。あるチャンスを目前に聴力を失い・・・

・・・・ネタばれなんでこのへんでやめときますが、凄い苦労をして、それでもピアノに生きた人だったんですね。

フジコ・ヘミングのピアノを聴くと、どんな景色を思い浮かべて弾いているんだろう?いつの時代の「月光」なんだろう?場所は日本の渋谷?岡山?ベルリンの自室から見える月なんだろうか?オンボロ自転車にまたがって見た月なのだろうか?苦しい時?それとも猫といる時なのかな?などと考えてしまいます。激動の時代、苦労した経験、歳を重ねたからこそ染み出す音色が、晩年のフジコと一体化してしまった感じとでもいいましょうか。

今年の目標の一つに、「有名人に手紙を書く」と決めていたんですが、フジ子・ヘミングさんに手紙を出そうと思います。
はたして、読んでくれるのだろうか?その前に、届くのだろうか?




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この記事に対するコメント


有名なピアニストさんですね、CDアルバムを以前聞いてみたことがあります。
ピアノの音も弾き手の人生を感じさせる要素がありますね。やはり、耳が肥えて来ると弾き方で誰が弾いてるのか、音だけで判断できるものかもしれません。
【2014/11/12 15:15】 URL | yoshimura #- [ 編集]

そうですねー
弾き手の人生を感じさせる要素ですかー
確かにそういうものなのかもしれませんね。
音色の違いはギターやウクレレ、ピアノなどの弦楽器は弾き手よりも楽器本体の音色に大きく左右されるときいたことがあります。確かにスタインウェイの音、ベーゼンドルファーの音、というように楽器を言い当てるのは比較的簡単なのかもしれません。誰が弾いても構造上、同じ音が出てくるわけですし。音色という点では弾き方なのでしょうね。弾き方でその音色が出るというような。でもフルートやトランペットなどの管楽器はわかりやすいですよ。誰の音、上手い下手がモロに出ますし。楽器本体と肺から喉、口の中、唇も楽器の一部と考えると出てくる音は人によって違いますよね。
【2014/11/12 19:07】 URL | MAX #- [ 編集]


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